【インタビュー】FC鹿児島の代表が語る「チーム統合の破談理由と鹿児島の未来」

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04
03月
2013


写真:徳重剛代表(右)、片山博義前監督(真ん中)、大久保毅監督(左)

FC KAGOSHIMAは現在、地域リーグの九州リーグに所属する社会人チーム。昨年は、リーグ優勝を果たし、全国地域サッカーリーグ決勝大会(地決)に進出したが、1次ラウンドで敗退した。昨年末、同じく鹿児島市をホームタウンとするヴォルカ鹿児島とのチーム統合の交渉が行われたが、合意には至らなかった。今年は、自力での昇格を目指す。

 ■代表「九州で唯一JFL以上のチームがない現状を変えたかった

-FC KAGOSHIMAができた経緯を教えて下さい。

徳重剛代表(以下、徳重):会計士として5年間勤めていましたが、多摩大学大学院のスポーツマネージメントスクールに半年間通っていたころに鹿児島の先輩と再会し、「スポーツで鹿児島を盛り上げよう」と、意気投合しました。そして、鹿児島は有名なサッカー選手を輩出しているにもかかわらず、九州で唯一JFL以上のチームがない現状をなんとかして変えようということになり、チームを立ち上げることになりました。それが08年です。その後、大隅NIFS(当時・鹿児島県1部所属)の関係者に「鹿児島にJリーグチームをつくりたい」という意思を伝えたところ、賛同してくれました。

また、どう考えても鹿児島という地方でJクラブを目指して運営していくには、チームが2つあるよりも1つにして選手・支援をまとめた方が、よりJリーグに近くなるのは明らかですから、ヴォルカ鹿児島さんにも「チーム統合」の提案をしましたが、同意してもらえませんでした。ですので、大隅NIFSを母体に10年より「FC KAGOSHIMA」として、県1部リーグからスタートしました。

 

■チーム統合の経緯と破談の理由

-ヴォルカ鹿児島とは昨年末、再度一本化の話がありました。

徳重:チームを運営するには一番大事なことは収益面ですよね。県内のスポンサーさんに支援をお願いすると、「鹿児島には2チームあるでしょ?片方だけを応援するわけにはいかない」と言われてしまうんですね。

そういう意味でも、チームの統合にはプラス面があるんですよ。だから昨年、私個人が南日本新聞の記事に取り上げられた際に、「私の理想は、FC KAGOSHIMAとヴォルカ鹿児島の統合です」と言ったんですね。それもきっかけとなって、県サッカー協会も積極的に協力してもらえるようになりました。

 

-「チーム統合」の話が破談になったのは?

徳重:新チームには、今までの両チームの借金(債務)を引き継がないという条件をFC側から提示しました。新しいチームですから、「前のチームの責任はお互い別々に負おう」と。その条件に、サインをいただけませんでした。

あとは、一部報道にもあった「下部組織の問題」です。うちには現在、ユースチーム「FCKAGOSHIMA U-18」がありますが、ヴォルカさんにはありません。チームが一本化した際、そのユースチームを新チームの下部組織にしようと提案したのですが、「新しい下部組織を作りたい」と、ご理解いただけませんでしたね。

【次ページ】観客数を増やすためのクラブの秘策

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