【インタビュー】FC大阪会長が語る「共存共栄の地域密着型クラブ経営」

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29
03月
2013

(写真:FC大阪吉澤正登会長)

FC大阪は昨年、関西サッカーリーグ2部で優勝し、1部昇格を果たした。 今シーズンの目標は関西1部優勝、天皇杯大阪府代表、全国地域サッカーリーグ決勝大会優勝、2014年JFL参戦を目標に激戦が予想される関西1部で戦う。

 ■3つ目のJクラブを目指す理由 

-FC大阪設立のきっかけを教えてください。

吉澤正登会長(以下、吉澤):サッカー好きの者が集まって、上を目指すとかはなく単純にサッカーがしたいというだけで、1996年に社会人登録をしました。2006年に本格的にJリーグを目指そうということで、体制をガラっと変え法人化して再スタートしたというところです。

 

-既存のJクラブが2つある大阪で3つ目のクラブを目指す理由は何ですか?

吉澤:Jクラブを目指すのは色んな要素がありますが、ひとつはプロサッカー選手の人口増加を図りたいと考えています。

大学生だけをピックアップすれば関西学生サッカー連盟の登録者は約2700人います。では何人の学生がJリーガーになれたか?毎年Jリーガーになるのは全国で高校生と大学生を合わせて130人ほどです。そして関西の大学生からJリーガーは約10人くらいです。

もっとたくさんの人がプロサッカー選手としてプレーができる場を作ってあげようということが、ひとつの想いでもあります。当然、高校生が高校卒業後にプロ選手を目指す、社会人がステップアップとしてプロ選手に、そのような人たちの受け皿にもなりたいという思いもあります。

さらには、サッカー人口の増加を図っていきたいです。さまざまな施策を講じて、「サッカーの楽しさ」や「サッカーの素晴らしさ」を伝えて、もっと競技人口を増やしたいと思っております。

そしてもうひとつは、Jリーグに参入するFC大阪を介して街全体に経済効果を生ませます。競技者人口の増加と地域経済の発展がJリーグ入りを目指す最大の理由です。

 

-新しいJクラブで大阪の街をさらに盛り上げていくと?

吉澤:短絡的に街を盛り上げようというよりは、弊クラブがサッカー事業会社として成長させていくことで、たくさんの雇用を創出していくことができます。大阪府は完全失業率が全国でワーストランクするほどのレベルです。雇用の創出で地域の活性化に繋げることが事業会社としてのミッションでもあります。その辺りも積極的に取り組んでいくつもりです。

そして、FC大阪コンテンツで常に新たなビジネスを開拓し、街全体の経済発展にも貢献していきたいと思います。単にアドバルーンを上げてお祭り的に盛り上げるということよりも、具体的に地域に貢献していくというのが弊クラブの理念であります。

 

-関西の中で大阪を選ばれた理由は何ですか?

吉澤:一番の激戦でもありますし、大阪から3つ目というのもありますが、東の東京、西の大阪といういわゆる西日本の大都市ですから、同じマーケットで対抗するなら、激戦でしかも大きなマーケットで勝負したいというのが、僕のビジネス理念でもあります。

 【次ページ】選手獲得のためにしっかりとした経営力を

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