【特集】「1年1カ国」のポリシーの下 アジアを渡り歩く伊藤壇

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29
03月
2016

ASEAN FOOTBALL LINKより

Jリーグのベガルタ仙台を退団後、「1年1カ国」のポリシーの下にアジアのリーグを渡り歩いてきた異色の選手、伊藤壇。2001年にシンガポールからスタートした旅はすでに15シーズン続き、プレーしたリーグ数は昨季のブータンリーグで18を数える。その数はすでに、ギネス級だ。昨年で40歳となった「アジアの渡り鳥」は今、何を見据えているのだろう。

-昨年のブータンリーグで、プレーしたリーグ数は18となりました。今後については、どのように考えていますか?
最初は10カ国でプレーすることを目標にしていて、それを達成したあとは世界記録となる16カ国を目指してやっていました。そういうふうに、やっていくうちに次の目標が見えてきて、このところ考えていたのは「40歳まではやろう」と。昨年40歳になって、次が19リーグ目。ベガルタ仙台でプレーしていた時の背番号がちょうど「19」だったこともありますし、いい区切りかなとも思っています。正直、チームを探す時にも、この年齢だとプレーを見る前に断られてしまうことも多いんです。需要が少なくなっているのは感じますけど、あと一カ国は頑張ってみようかなと。

 

-では、選手としては次の国が最後になる可能性が高いでしょうか?
それはモチベーション次第なので、やってみないとわかりません。でも、モチベーションは50歳になっても続くとは思うので、自分自身でどこかで線を引かなければいけないと思っています。それが、そろそろなのかな、というのは感じています。最近はこれまではなかった筋肉系の怪我が増えてきたり、体の変化を感じているのも事実なので。
 

-次にプレーするリーグの候補は考えていますか?
選べるのであれば、やはり人が行ったことがないところに行きたいと思っています。たとえば、中央アジアなどは全くといっていいほど情報が入ってこない国があるので、そういうところこそ俺の出番だな、と(笑)。ウズベキスタンなどは情報があるので逆に興味がないんですが、タジキスタン、トルクメニスタン、キルギスタンの三つはほとんど情報がないので気になっています。
 

-これまでアジアのリーグを渡り歩いてきて、東南アジアでもほとんどのリーグでプレー経験があります。今、タイを筆頭として東南アジアが注目され始めていますが、他のアジアの国々と比較して、東南アジアのポテンシャルには特別なものを感じますか?
やっぱり東南アジアはサッカーの人気も高いですし、圧倒的にテクニックがあると思います。タイが今、結果が出始めて注目されていますけど、タイに関しては今始まったことではないですよね。古いところではタイファーマーズバンク、BECテロサーサナなどがアジアで優勝したり決勝まで行ったりしています。リーグとしての盛り上がりはここ数年のことですけど、代表レベルでも昔は日本に勝ったりもしていましたから。
 

-今のタイはリーグの成長によって、もともと持っていた能力の高さがよりはっきりと形になり始めているという状況でしょうか。
そうだと思います。僕の世代だと、タイにはジーコ(キャティサック・セーナムアン)、タワチャイ、タワン、ドゥシット、スティーといったスター選手たちがいて、彼らはマレーシアやベトナムのリーグなどでもプレーしていたので、今の選手たちよりも東南アジア内での知名度は高かったんじゃないかと思います。タイはその「ゴールデンエイジ」が抜けてから少し低迷して、その間にシンガポールやマレーシアに優勝をさらわれたりもしました。今はまたタイが抜けましたけど、カンボジアなどの他の国も育成に力を入れ始めましたし、タイもあぐらをかいてはいられないと思います。今はタイだけですけど、数年後には他の東南アジアの国も注目されている可能性があると思います。
 

-タイに続く国はどこになると思いますか?
個人的には、代表レベルではフィリピンが来そうな感じがしています。フィリピン系の選手を世界中から集めてきたり、帰化させるなどして代表の強化を始めていますから。いろんな問題はあっても、四の五の言わずに、国のサッカーを発展させようと行動に出るところは評価できると思います。フィリピンリーグでプレーしていた時も、顔や体格がアジア人という感じではない選手が多くいました。海外で育った選手も多いので現地語のタガログ語がしゃべれなかったりもするんですが、噛み合ったら面白いことになると思います。東ティモールに関しても今、ブラジル人を帰化させて強化を始めたので注目しています。

 

【続きはコチラ】現役を終えても、アジアでの特異な経験が生かせる

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