明暗が分かれた4チーム チームの特色を出せた2チームが昇格へ

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30
11月
2015

地域決勝大会

高知県立春野総合運動公園陸上競技場で11月21日から23日まで開催された、地域決勝大会の決勝ラウンド。23日の試合には元日本代表監督で、現FC今治のオーナーを務める岡田武史氏も視察に駆けつけた。今年は岡田氏が今治のオーナーに就任したこともあり、今まで陽の当たることのなかった、地域リーグというカテゴリーにも多くのスポットが当てられた。2015年の地域リーグを締めくくる戦いの一つとなる、地域決勝大会。予選ラウンドを勝ち抜いた、ブリオベッカ浦安、ラインメール青森、サウルコス福井、FC刈谷の4チームがJFL昇格内定切符を目指し挑んだが、4チームは明暗が分かれる結果となった。

■予選ラウンド3連勝で決勝ラウンドに進んだ浦安
予選ラウンドでは3連勝と他を寄せ付けない戦いを見せた浦安。足元の技術が高い選手が揃っており、ボールを保持している時のスペースの使い方や、バイタルエリアでの動きは他クラブよりも際立っていた。決勝ラウンドでの戦いを見る限り、予選ラウンドでの3連勝も納得がいくものであった。そして何よりも印象的だったのは、交代選手がピッチに立った時、すぐに試合に入っていけたところ。途中交代でピッチに送られる選手が試合に入っていくことは難しいと言われるが、浦安の控え選手はしっかりと準備ができていた。関東リーグを制し勢いに乗って全国社会人サッカー選手権大会に挑んだが、結果は1回戦敗退。厳しい結果が待ち受けていたが、全社で出た課題をしっかりと克服していると感じた。

 

■前評判を覆し、地域決勝大会を制したラインメール青森
昨年決勝ラウンドに進んでいる福井と、予選ラウンドを3連勝で制した浦安、そしてこれまでに多くの経験を積んでいる刈谷。この3チームのうち2チームがJFLに昇格する。決勝ラウンドを見るまでは私もそう考えていた。しかし今年の地決を制したのは青森であった。あの戦い方を見て、私はJFLでもこのチームは上位にいく可能性を秘めているとまで感じた。選手全員が共通意識をもっており、戦い方もシンプルであった。ディフェンスラインでボールを奪うとすぐさまボールを前線に預け、周りがすかさずフォローに入る。勝つためのサッカーが徹底されていた。選手全員が労を惜しまずに全力で攻守の切り替えを行っていたのも、今回の結果につながっていた。そしてなによりも2日目の試合で勝利が決まった瞬間の監督姿が印象に残った。この大会にかける思いが誰よりも強かったと感じる。

 

■チームの長所を出すことができずに、JFL昇格の夢が叶わなかった2チーム
昨年に続いて2年連続で決勝ラウンド敗退となった福井。地域決勝大会終了後には佐野達監督の退任が発表された。なぜ福井は決勝ラウンドで結果を残すことができないのか。他の3チームよりも地決の雰囲気や恐さは知っていた。しかし、今年も力を発揮することができなかった。多くのセットプレーのチャンスを得て、武器の一つであるロングスローで何度も相手ペナルティエリアでチャンスを作ったが、得点を奪うことができなかった。明らかに決定力の無さがが浮き彫りになってしまった。これは多くのサッカークラブが抱く問題だが、福井はこの問題をどう攻略できるのかに今後がかかっていると感じた。
そして今回最後の最後で、昇格を逃したもう1チームFC刈谷。日本電装からデンソーへと名前を変えながら実業団クラブとして、JFLで2005年まで戦い、2006年から『FC刈谷』として再スタートを切ったクラブだが、これまでの経験や歴史だけでは地決を制することはできなかった。今大会で感じたのは自分たちのサッカー、特徴を出したクラブが上位に食い込むと感じた。それまでの経験だけでは勝てないということがわかった。大会終了後に2年連続で地域決勝に進み、2014年の同大会で準優勝したFC大阪の吉澤正登会長に、前年の経験が生きたのかを尋ねると結果は「NO」であった。「あの大会は1年ごとに雰囲気やチームがまったく違う。チームの地力が試された」と話してくれた。今大会に出場していないチームでも来季この大会を制する可能性がある。来年の大会が今からでも楽しみだ。

 

(文:澤田悠樹)

 

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  • date:2015/11/30 16:46