【戦評】徳島の攻撃はもったいない

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24
04月
2012

Jリーグディビジョン2第9節 徳島ヴォルティス対アビスパ福岡

サッカーは効率を競うものではなく、どれだけ多くのゴールを決めるかを競うスポーツである。

しかし、今節の徳島の攻撃はサイドから質の悪いクロスを上げ続けていた。クロスがあがった瞬間、その後の展開がどうなるのか読めないようなものではなく、クロスが上がると同時に相手に跳ね返されることが容易に予測できるものばかりであった。 

もちろん、クロスボールにドンピシャのタイミングで合わせて枠内、しかもゴールキーパーのいないコースへ飛ばせることは1試合でそれほど多くはないだろう。しかし、徳島の攻撃はサイド攻撃以外でもシュートは枠の外へ飛んでいくことが多かった。

この試合の結果は4-0とスコアだけ見れば福岡の圧勝である。シュート数こそ福岡と同じ数を放った徳島だったが、枠内に飛んだシュートは果たして一体何本あったのだろうか。数えてみたところ徳島の枠内シュート数は3本のみであった。

前半の内容に限って言えば、徳島が上回っていた。徳島が攻めて押し込まれた福岡がカウンターで反撃に出るという構図であった。

しかし後半に入ると攻勢は一変する。前半の徳島のシュート本数は8本、一方の福岡は6本のシュートに終わっていたが、福岡がさらに攻撃に出た。前半、徳島に押されていた福岡は見違えるような動きを見せて、ゴールを積み重ねて行く。

その反対に、徳島は前半とは全く別のチームになっていた。後半30分になるまで徳島は一本のシュートも打てていなかった。ボールを相手ゴール前まで運ぶことすらできていない状況が続いていたのである。中盤でボール奪われて福岡の速攻に対応する間もなく失点を重ねた。

今シーズンこそJ1へ昇格という徳島の目標はこのままの攻撃では達成は困難のように思えてしまう。今節は4失点した守備も決して褒められたものではないが、攻撃陣の立て直しが急務である。徳島はゴール前までボールを運ぶ力を持っているのだから。

 

(長沼 忍)

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  • date:2012/04/24 20:07