元横浜FCの井手口 ベトナムリーグ唯一の日本人がプロ魂を注入

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27
07月
2016

ベトナムフットボールダイジェスト

16試合連続スタメン出場、出場時間1300分以上、1得点。今季J2横浜FCからベトナム1部ホアン・アイン・ザライ(HAGL)に移籍した井手口正昭(27歳)のリーグ戦でのデータだ。しかし、この日本人選手は、数値だけでは表せない大きな役割を担っている。

グエン・クオック・トゥアン監督は、「井手口は日本で培ったプロフェッショナルな精神を練習から試合に至るまで常に見せてくれている。日々の生活においても同じで、若手の見本になっている。Vリーグに彼と同じ役割ができる選手は、ほとんどいないだろう」と語った。

Vリーグでプレーする、この唯一の日本人は、若手主体のHAGLに欠けていた“経験”と“戦う姿勢”という要素を補う存在であり、中盤での献身的な動きで、チームにとって、既になくてはならない選手となっている。そして何より、“真のプロサッカー選手とはなんであるか”言葉を用いずとも体現してくれている。

HAGLの練習場と選手たちの居住区は歩いて数分の距離だ。ベトナム人選手が練習時間ぎりぎりになって走ってやってくるのに対し、井手口は30分前には練習場に来て、自主的に体を動かしている。練習中も一切手を抜くことがなく、その姿勢を見た若手にも良い影響を与えているという。練習後に他の選手がふざけ合っている間も一人黙々とストレッチをする姿に指揮官は「プロの鏡だ」と賛辞を惜しまない。

井手口本人からすれば、日本でやっていた当たり前のことを続けているに過ぎないのかもしれないが、こうした姿勢がいつしかチームメイトや指揮官の信頼を得るに繋がり、今や不動のレギュラー。加入当初は、アフリカ人助っ人が主流のVリーグにおいて、フィジカルの弱さが指摘されていたが、そんな不安を払しょくする豊富な運動量を発揮し、中盤で獅子奮迅の活躍を見せている。

新加入の外国人助っ人ながら主将を任され、若手をぐいぐい引っ張ってくれる頼れる兄貴分だ。チームは現在、14チーム中12位に沈んでおり、昨年同様、残留争いを強いられているが、サムライの国から来たフットボーラーにプロ魂を注入されたHAGLが今年も残留を勝ち取ることができるのか、これからも注目していきたい。

 

HAGL井手口正昭、サムライの国から来たプロ魂の伝道師

引用:ベトナムフットボールダイジェスト

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  • date:2016/07/27 10:29