フィリピンで選手兼監督を務める星出悠「5年前に比べてレベルははるかに上がっている」

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

05
08月
2016

ASEAN FOOTBALL LINKより

フィリピンリーグの日系クラブ、JPボルテスFCで選手兼監督を務める星出悠。トリニダード・トバゴリーグでCONCACAFチャンピオンズリーグ出場を果たすなど異色のキャリアを持つMFは今、フィリピンを舞台に戦っている。ロシアワールドカップ予選では北朝鮮を下すなど、代表チームの著しい成長が注目されるフィリピンサッカーの実情と可能性に迫った。

-星出選手はトリニダード・トバゴリーグでのプレー歴など興味深いキャリアですが、今回はフィリピンでの話をメインにうかがいます。フィリピンに来たのは何年前になりますか?

2011年の9月です。2015年の12月まではグローバルFCに所属していました。

 

 

-今季はJPボルテスFCの選手兼監督という立場ですが、これにはどういった経緯があったのですか?

JPボルテスというチームはもともと日本人の駐在員の草サッカーチームで、フィリピンリーグができた時(2009年)にチーム数が少ないからということでリーグから参入を打診されて2部に加わったチームなんです。当初、フィリピンリーグには外国人枠というものがなかったので、日本人だけでも参入可能だったんです。他にもイラン系のチームやイギリス系のチームなどもあって、多国籍の集まりで始まったリーグでした。ボルテスに関しては日本人のオーナーがチームを買い取る形でプロ化して、それまで草サッカーをやっていた駐在員の方たちのチームと二つに分かれて生まれたチームです。
実は、僕は2012年くらいからこのチームと関わりがありました。フィリピンに来た頃にサッカーをしている日本人のコミュニティを見つけて、それが今のボルテスでした。当時はプロクラブでも練習場がない状況だったので、練習や試合に参加させてもらっていたんです。その中で、コーチがいないからコーチをしてほしい、ということで教えるようになって。プロ化してからもグローバルの選手でありながら、ボルテスの事実上の監督のようなことをしていました。登録は監督ではないんですが試合でもベンチに入っていて、リーグも何も言いませんし、グローバルFCのほうも「フィリピンサッカーのためになるから、やれ」という感じでした。

 

 

-JPボルテスFCとも長い付き合いがあったのですね。今季から選手としてもボルテスに移籍したのは、なぜですか?

昨季、ボルテスが1部に昇格したんです。それまではグローバルが1部でボルテスが2部だったので問題なかったのですが、今季から同じリーグになるということで。グローバルからは今まで教えてきたんだからそのまま続けていいと言われたんですが、自分としてはやっぱりそれはおかしい、と。どちらかに決めたほうがいいと思って、いろいろ考えてボルテスに移籍することに決めました。
-お話を聞いていると、フィリピンリーグはまだプロリーグとしてはかなり未熟な面も多いようですね。

ようやくこの2、3年で毎日練習するグラウンドが確保されたような段階で、まだまだ運営の面などいろいろな問題がある状況です。ただ僕が来た2011年から比べたら、かなり変わった面も多いです。
-選手の待遇面などは、他の東南アジアのリーグと比較してどうでしょう?

正直、他の東南アジアについては詳しくしっているわけではないですが、フィリピンに関しては上と下の差がものすごくあるのが現状です。金銭面にしても環境にしても上位クラブはしっかりしていますが、12チームあるうちの下の3、4チームに関してはまだ日中は別の仕事をしながら夜に練習をするというアマチュアのような状況です。上位クラブにしても、タイの1部リーグとかに比べたら待遇もかなり落ちると思います。
-星出選手が来た2011年当時、他に日本人選手はいましたか?

今もカヤというチームにいる大村(真也)という選手が一人だけ、同じタイミングで来ていました。当時はフィリピンリーグに関する情報が全くなくて、ちゃんとリーグが成立しているのかすらわからない感じでしたから、なかなか日本人選手が来にくい状況でした。

 

 

【続きはこちら】フィリピンに住んで5年、何か恩返しできることがあれば

 

 

Text & Photo: 本多辰成

ASEAN FOOTBALL Link

関連記事

「海外サッカー」カテゴリの最新記事

こんな話題も

  • date:2016/08/05 17:29